まず、ターゲットユーザーの本サービスを使う上での課題を、ユーフォリア様と議論を重ねながら整理し、その課題をどのように解決していくのかについて検討いたしました。
議論の中で、特に新規のユーザー層に本サービスを使ってもらうため、選手側の「入力のしやすさ」とスタッフ側の「サービスの使いやすさ」を向上させることを本プロジェクトの目的として設定しました。
目的を達成するため、新しく追加する機能やUIを作成する上でのコンセプトなどを固めていきました。
プロトタイプを作成するにあたり、ユーフォリア様は社内にデザイナーを配置されていないことから、これまで提供してきたサービスのUIは、ユーザーにとって使いにくいものになっているのではないかという点を課題に感じておられました。
今回のプロジェクトではFigmaというプロトタイプ制作ツールを使用し、リアルタイムでデザインの制作状況を可視化し、常に進行状況の共有やフィードバックができるようにしました。
これによりコミュニケーションのスピードが加速し、最短のUI制作期間でプロトタイプを完成させることができました。
また、ツールによって簡易的に動くものを作成し、画面の挙動など細かい部分についても同時に検討することで、実現性の高いプロトタイプを目指しました。
ニジボックスはクライアントと1つのチームとして、プロダクトに対する想いを共有しながら制作を進めていくことを常に心がけております。
今回ご相談いただいたユーフォリア様は、スタートアップ企業ならではのスピード感のある制作を求められておりました。
時間に制約がある中で、両社が納得のいくプロダクトを制作するために、お互いに考えていることや意見は些細なことでも共有し、目線を揃えていくことを第一に考えながら進行いたしました。
何度もお打ち合わせを重ねる中で、率直な意見交換を意識し続けた結果、チームとしてスピード感のある意思決定を行える関係性を構築することが出来ました。
また、ユーフォリア様からサービスのユーザー像について詳しく伺い、行動を可視化するジャーニーマップの作成や、アウトプットのUIをブラッシュアップさせていただきました。このことで、「制作者だけではなく、ユーザーにとっても使いやすいサービス」ということを常に意識しながらのプロジェクト進行を実現し、約3ヶ月のプロジェクト期間を経て、無事にプロトタイプが完成しました。
本プロジェクトで「おおっ!」と感じたのは、ニジボックスさんがプロダクトへの熱量を持って接してくれたことです。
弊社としてもデザイン会社への依頼することは始めての経験で、しかもコロナが流行し感染症対策としてリモートワークが推奨される中で、うまくデザインに我々の想いを伝えられるだろうか、きちんと形になるだろうかという不安がありました。しかし杞憂でした。
ほぼ全ての行程はリモートで行われましたが、ツールを活用したおかげで、距離感を感じることがありませんでした。
プロジェクトに関わるニジボックスの方はどなたもプロダクトに真摯に向き合ってくれて、率直に意見を交わし合うことができました。
こちらが感じた繊細な指摘にも翌日には提案があったりとサイクルを迅速に回せただけでなく、アウトプットのUIも納得感のあるものが仕上がってきました。
また、プロジェクトのスコープの提案だけでなく、プロダクトのあるべき姿を視野に入れた提案は、とても心強かったです。
ニジボックスさんは、プロダクトに対して熱量を持ち一緒に伴走して同じ目線で考えていただける、共創できるデザイン会社だと感じています。