クライアント:
ニジボックス:
UX/ビジネス設計
要件定義/ディレクション
設計
開発
クライアントとの協働によるビジネスコンセプトの明確化とデジタル化戦略の策定
要件整理フェーズでは、クライアントとのヒアリングを通じ、ビジネスコンセプト・現行の運用方式・それらに対する課題を把握。また、実際の『ライフデザイン講座』も受講し、これらの情報を「ステートメントシート」にまとめることで、デジタル化の狙いや範囲、ビジネスの骨組みを明確に定義しました。その後、デジタル化後の業務フローを作成し、新しい運用についてクライアントと共に設計・デジタル化の方向性を決定させたことで、要件定義工程へスムーズに移行することができました。
限られた講座時間の中でも、受講者が「無理なく・楽しく・自分の人生を考えられるように」という思いを実現するため、デジタル化後のデザイン検討は重要課題でした。
ブラウザ上の操作となると、どうしても紙を使った講座より自由度が下がってしまいます。それでも「楽しさ」を感じながら講座に取り組んでもらえるように、親しみやすいUIを検討しました。また、Figmaを使用してデザインプロトタイプを作成し、クライアントに具体的なデザインと操作感を体験してもらうことで、フィードバックが得やすくなり、画面仕様を詳細に効率よく決定していくことができました。
さらに、プロトタイプの作成と並行して、データ設計などシステム面の設計も実施。上流工程で多くの改善点を見つけ、システム基盤の設計を固めることで、後工程での大きなフィードバックや手戻りを防ぎ、プロジェクト全体をスムーズに進行させることができました。
設計、実装、開発環境を含むインフラ構築、テスト、納品までをフルスタックで対応しました。
限られた時間で複雑な仕様を実現するため、手戻りを最小限に抑えることを目指し、フロントエンドとバックエンドのスムーズな連携を図るために詳細設計に注力しました。また、生産性と品質向上のためのツールも導入し、作業者が実装に専念できる環境を整えました。
さらに運用面では、人の手を介さずにアプリケーション性能を担保できる仕組みを実現しました。
◼︎フロントエンド開発の効率化と品質向上
◼︎バックエンドの効率化と品質向上
◼︎不定期な講座開催に対応した自動運用システムの構築
普段は管理者のみが使用するシステムですが、講座がある時間には最大400人の受講者が同時にアクセスします。負荷テストツールのLocustを使用して同時に400人がアクセスする状況を再現し、必要なシステム性能を算出しました。これをもとに、普段は低スペックでコストを抑え、講座がある時だけ自動で性能を切り替える仕組みを構築しました。
これにより、不定期な講座開催でも人の手を介さずに運用でき、運用コストの削減とアプリケーション性能の両立を実現しました。
システムの品質を確保するため、システムテストに加えて実際の運用業務に基づいたシナリオテストと負荷テストを実施しました。これにより、機能の正確性とパフォーマンスを確認し、実運用に耐えうる堅牢なシステムを構築しました。
初期構築では最小限の機能でシステムを立ち上げ、運用を通じて浮かび上がった課題に対してエンハンス対応を行っています。エンハンス時には要件定義から開発まで一気通感で進めますが、ビジネスの成長を目指し、費用対効果を考慮しながらも「楽しい!ワクワクする!」と感じられる機能を提案させていただきました。
紙教材による講座運営では、設問変更の難しさやデータの蓄積・活用が困難といった課題がありました。
これらの課題に対し、設問テンプレート単位で講座を柔軟に構成できる仕組みや、受講データの保存・再利用が可能なデジタルツールをフルスクラッチで開発することで、講座の目的や対象に応じた柔軟なカスタマイズを可能にしました。
結果として、各講座ごとに内容を最適化しやすくなっただけでなく、受講者データの蓄積や分析といった、デジタルならではの活用にもつながる仕組みを実現しました。