


『FOD』とは、フジテレビが運営する公式の動画・電子書籍配信サービスです 。
最近では日本で初めてF1公式ストリーミングサービス『F1® TV』との連携を開始するなど、総合的なエンターテインメントプラットフォームとして進化を続けています。
■豊富なコンテンツ提供
現在放送中の番組の「見逃し配信」をはじめ、過去の名作ドラマ、バラエティ、アニメ、国内外の映画など、膨大なライブラリを誇っています。
■多角的なエンターテインメント体験
動画配信のみならず、200誌以上の雑誌読み放題や、最新マンガの電子書籍配信など、総合的なエンターテインメントプラットフォームとして展開されています。
■マルチデバイス展開の要としてのテレビアプリ
PCやスマートフォンに加え、昨今では「大画面でコンテンツを楽しみたい」というユーザーニーズの拡大に伴い、スマートテレビ向けアプリケーションにも注力。
株式会社フジ・ネクステラ・ラボ様ではフジテレビが運営する動画配信サービス『FOD』の開発運営を一手に担っています。
ニジボックスはWebやiOS、Androidなどマルチプラットフォーム展開する同サービスの中でも、スマートテレビ用アプリケーションの開発プロジェクトに参画しました。
単なる機能実装にとどまらず、エラー監視基盤の構築やVRT(Visual Regression Test)の導入、開発フローの再構築を実施。大規模かつ成長を続けるサービスの品質向上と安定稼働を、技術面から支援しています。




FODのスマートテレビアプリはブラウザベースで動作しており、スマートテレビはPCやスマートフォンと比較して、ブラウザの実行環境や利用可能なリソース(CPU・メモリ等)に固有の特性があります。また、多くのテレビにはポインターデバイスがなく、リモコン操作を前提としたUI UXの考慮が不可欠です。
こうした環境下で安定したパフォーマンスを発揮するため、UI(見た目)とロジック(データ処理)を分離する「Container/Presentationalパターン」を採用し、コードの保守性と再利用性を高める設計を追求しました。また、CI/CDパイプラインを整備し、単体テストやブラウザテストを自動化することで、多岐にわたるテレビ端末での安定した動作環境の構築に努めています。

スマートテレビは、PCやスマートフォンと異なり、実機での動作確認コストが高く、端末間で挙動差異も生じやすい環境です。そのため、不具合の発見が遅れるほど修正コストが跳ね上がります。
この制約に対処すべく、複数名による相互コードレビューを徹底し、設計上の不備を早期に解消できる体制を整えました。また、チーム全体での定期的な振り返りを通じて、開発サイクル上のボトルネックを特定・改善するPDCAを継続的に回すことで、リリースごとの品質を安定させる開発体制を実現しています。

スマートテレビ向けアプリ開発は、Webと比較してエンジニアの経験者が少なく、社内外問わずノウハウが蓄積されにくい領域です。
そのため、開発を通じて得られた設計指針や端末ごとの挙動の差異といった知見を積極的にドキュメント化し、チーム全体がアクセスできる環境を整備しました。勉強会やペアプログラミングも取り入れることで、特定個人への依存を防ぎ、長期にわたって安定した開発が継続できる体制を構築しています。



技術面において、設計パターンを統一することで、大規模かつ複雑な仕様であってもソースコードの複雑化を抑え、変化に柔軟に対応しやすいコードベースへの構築につなげました。これにより、機能追加や修正の影響範囲が明確になり、市場の変化に対しても迅速に対応できる、柔軟で拡張性の高い環境を構築しています。
また、個人のスキルに依存せず、CI/CDや自動テストを組み込んだ開発サイクルを確立したことで、リリースごとの品質のバラつきを抑え、安定した品質担保を目指した体制を実現しました。さらに、フジ・ネクステラ・ラボ様との連携のもと、定期的な振り返りやナレッジ共有を文化として定着させ、現場から自発的に改善PDCAが回るプロセスを実現しました。
単なる「仕様の実装」に留まらず、プロジェクト状況に合わせて自らプロセスを最適化し続けることで、長期にわたる安定的なプロジェクト運営を支えています。
